Subversionのこと
2007年くらいから原稿のデータはSubversionで管理しています。
最初はTracと組み合わせて使っていたのですが、そっちは去年からRedmineに置き換えました。Redmineのほうが設定が楽だったのと、日本語の扱いがいろいろ便利だったので。
ソフトウェア開発の仕事をしてる方には今さらな感じなのでしょうが、Subversionはバージョン管理システムと呼ばれているもののひとつで、プログラムのソースコードなどを管理する目的で使われているものです。
小説の原稿もプログラムと同様に、書いてる途中で内容を修正したり、別の展開を試したり、いちおう書き上げたけど推敲前の未完成版だったりと実はバージョンがいろいろあります。雑誌に掲載した原稿を単行本や文庫に収録する前に修正したりもします。
Subversionはこれらの原稿の履歴を記録していて、ミスったときに前の状態に戻したり、どこをどうやって修正したのかあとから確認したり、という作業を可能にしてくれます。なんかもうね、これがすごい便利なんですわ。
間違ってファイルを上書きしちゃったとか、修正したけど前のバージョンのほうがよかったとか、作業中のPCがぶっ飛んでデータが消えたとか、そういうミスがなくなったので作業効率がずいぶん上がった気がします。だからって、それだけで書いてるものが面白くなるわけじゃないのですが。
こんな感じで、修正前と修正後の内容を比較しながら作業できます。便利。
今のところ僕の周りでは聞いたことがないんですが、一部の出版社ではすでにSubversionを使って出版作業を行ってるんだとか(参考)。文芸やラノベ系の出版社でもそのうち同様のことが起きると思うのですが、まだちょっと動きが鈍い感じ。マンガのデジタル化みたいに、目に見えるメリットが少ないからですかね。
というわけで「Subversionすげえ、マジ便利!」と3年くらい前から知り合いの作家さんに会うたびに言いまくってたんですが、誰ひとり興味を示してくれなくて、ちょっと寂しい思いをしていたのでここに書いてみました。便利なのに。
GitやMercurialではなくSubversionを使ってるのは、OS Xにデフォルトで入ってるから、という理由が大きいです。〆切直前にハードディスクが吹っ飛んだりしても、新しいMacを買ってくれば即作業が再開できるという安心感が。あとは良いGUIのクライアントの有無とか。
以上、(おそらく誰も興味がないであろう)最近の執筆環境の話でした。
