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がくやうら どっと ねっと

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はとふだん社会に貢献するようなことを何もしてないので、せめてブログでは誰かの役に立つことを書きたいと思っているのですが、残念ながら他人様に伝授できるようなスキルって作家にはあまりないんですよね。プログラムの技術とか料理のコツとか、そういう潰しの効く知識があればよかったんだけど。

多少なりともほかの職業の人々よりも経験値が高くて普遍性があるスキルといえば、強いて言えば「アイデアの出し方」くらいかな、と思います。
インタビューなどでも「どうやって作品の着想を得たのか」ということは、よく訊かれますし。実際アイデアを思いつくというか、ひらめきのようなものを感じる機会は多いです。
それがどんなくだらないネタであれ、ひらめいた瞬間には、パズルの最後の1ピースがピタリとはまったときのような爽快感があります。

もちろんそういうひらめきを効率的に得るには、それなりの方法がありまして。

これはもう、すごく単純な方法なんですが、発想法としてはわりと多くの人が気づいていない盲点なのではないかと思います。実は僕自身つい最近まで、ちゃんと理解していませんでした。

その方法というのは、

えーと……

「長い間集中して考え抜く」

そ、それだけです。うわー……つまらないオチで本当に申し訳ない。
やっぱり書かなきゃよかったかな。

でもあたりまえの話なんですけど、パズルの最後の1ピースをはめこむためには、その前にそれ以外の膨大な数のピースを全部並べておく地味な作業が必要なんですよね。

 ある日、アルキメデスは風呂に入り、水の中に身を沈めた瞬間、水位が上昇したことに気付きました。これにより、物体の体積と重さからその比重を計算できるという、問題の新たな見方がひらめいたのです。彼は裸のまま「ヘウレーカ!」(判った!)と叫びながら通りを駆け抜けていきました。それを見た通行人はとまどい、あきれかえりながら、彼が何を理解したのかと訝しんでいたことでしょう。
 ニュートンのリンゴの話と同様に、この話で見過ごされている部分は、アルキメデスが風呂に入るまでに、問題の解決策を見つけ出そうとしてさまざまな努力と失敗を重ね、相当長い時間を費やしていたという点です。
(『イノベーションの神話』)

さすがにそれだけではあんまりなので、もうひとつ裏技として……

「考え続けるのをやめない」

というのも覚えておくと、ひらめきの回数が圧倒的に増えるのではないかと思います。
最後の1ピースをはめこんだからといって、パズルが完成したとは限りません。同じピースを使ってもっと美しいパズルが作れるかもしれませんし、それは実はもっと大きなパズルの一部分かもしれないですし。
たとえ正解に辿り着いたと思っても、ほかの正解を探すのをあきらめないこと。

かの天才科学者、アルバート・アインシュタインはあるとき、「博士と、私たちのようなその他大勢との違いは何ですか」という質問を受け、こう答えました。
「たとえば、干し草の山から針を探さなくてはならないとします。あなた方はたぶん、針が1本見つかるまで探すでしょう。私は、針が全部、見つかるまで探し続けると思います」
(『スウェーデン式アイデア・ブック』)

というわけで、やっぱり誰の役にも立たなかったような気がしますが、ひらめきの話でした。

たぶんないだろうけど、もし万が一需要があれば、もうちょっと具体的な「アイデアの出し方」なんかも、そのうち紹介したいと思います。では。

hachinosu新作のネタ出しをしてます。

こういうアイデア出しには体系化された有名な技法がいくつもあるのですが、残念ながら「これを使えば絶対確実にアイデアが出る」というワザはありません(とりあえず僕は知りません)。なので、気分に応じていろんな技法を試しながら、あーでもないこーでもない、とやってます。

誰か協力してくれる人がいればブレインストーミングをやりたいのですが、一人でブレストをするのはかなり寂しいものがあるので、そういうときにわりとよく使うのは定番のマインドマップとマンダラートあたりです。紙と筆記用具があればすぐに始められるし、それぞれiPhone用のアプリもあって、どこでもお手軽にできるのが大変ありがたい。

とはいえ、やりにくい部分もあって、マインドマップのネタ出しは完成形が見えないので行き詰まりやすかったり、マンダラートは階層構造が固定なのでネタを書き留める場所の自由度や一覧性が低かったりします。
これまではそのあたりを我慢しながら、どちらか気が向いたほうを使っていたのですが……

今回は新たなワザとして、雑誌『THE 21』で紹介されていた「はちのすノート」というものを試してみました。

「はちのすノート」というのは、アイデアプラントさんが開発した発想法で、マインドマップとマンダラートの長所をあわせ持ち、それぞれの短所を解消した技法だそうです。え、本当に? なにそれすごい。

これはマンダラートのマス目のかわりに、ボードゲームのヘクスマップみたいなやつにネタを書きこんで行きつつ、マインドマップっぽく線でマスとマスを連結させていく、というもので、ノートの台紙はアイデアプラントさんのサイトからダウンロードできます。
amazonなどではホワイトボード加工したやつが売ってるみたいです(コレ)。

実際使ってみた感想としては、かなり好印象でした。『空欄があると、なんとかして埋めたくなる』人間の本能を利用しているというだけあって、普通のマインドマップよりは頑張っていろいろ考えたような気がする。マンダラートみたいに、思いついたネタをどこに書くべきか迷うようなこともなかったですし。
専用の台紙が必要なのが欠点といえば欠点ですが、印刷したものを常に持ち歩くようにしてればとりあえず問題ないかな。

というわけで、アイデア出しで煮詰まっている方などにはオススメします。気分転換にお試しあれ。

ノート

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モレスキン日経ビジネスAssocieという雑誌で「決定版 ノート術」という特集をやってたので、ちょっと気になって買ってみました。
非常に面白かったです。
様々な職業の方のノートの使い方や、最近の新商品が紹介されてます。

特に興味を惹かれたのは、パンクブーブーがネタを練り上げるために使っているというノート術の紹介。漫才1本のネタを考えるのにキャンパスノートを1冊使い切っちゃうとか、小ネタを蓄積していくやり方とか、ものすごく参考になりました。

あと、はとバスのバスガイドさんのノートもすごかった。ガイド情報をまとめたノートがあるのはもちろん、新しい路線でガイドする際に受けた教習メモや、移動時間を盛り上げるためのゲームや雑学をまとめた情報が、専用のノートにぎっしり書きこまれてて、プロフェッショナルの仕事という感じ。

学生時代は各教科ごとにノートを作ってせっせと書きこんでた(僕の場合は落書きも多かった)んだけど、社会人になってからはそういう機会もずいぶん少なくなった気がします。歳を食うと物覚えが悪くなるというのも、絶対それとは無関係じゃないよね。

そういうことではいかんなあと、僕もここ最近は、こまめにメモを取ったりノートを作るようにしています。
せっかくなので、そのあたりを少しご紹介。

興味がある人だけ見てってください〜。

続きを読む…

2007年くらいから原稿のデータはSubversionで管理しています。
最初はTracと組み合わせて使っていたのですが、そっちは去年からRedmineに置き換えました。Redmineのほうが設定が楽だったのと、日本語の扱いがいろいろ便利だったので。

ソフトウェア開発の仕事をしてる方には今さらな感じなのでしょうが、Subversionはバージョン管理システムと呼ばれているもののひとつで、プログラムのソースコードなどを管理する目的で使われているものです。

小説の原稿もプログラムと同様に、書いてる途中で内容を修正したり、別の展開を試したり、いちおう書き上げたけど推敲前の未完成版だったりと実はバージョンがいろいろあります。雑誌に掲載した原稿を単行本や文庫に収録する前に修正したりもします。
Subversionはこれらの原稿の履歴を記録していて、ミスったときに前の状態に戻したり、どこをどうやって修正したのかあとから確認したり、という作業を可能にしてくれます。なんかもうね、これがすごい便利なんですわ。
間違ってファイルを上書きしちゃったとか、修正したけど前のバージョンのほうがよかったとか、作業中のPCがぶっ飛んでデータが消えたとか、そういうミスがなくなったので作業効率がずいぶん上がった気がします。だからって、それだけで書いてるものが面白くなるわけじゃないのですが。

比較画面こんな感じで、修正前と修正後の内容を比較しながら作業できます。便利。

今のところ僕の周りでは聞いたことがないんですが、一部の出版社ではすでにSubversionを使って出版作業を行ってるんだとか(参考)。文芸やラノベ系の出版社でもそのうち同様のことが起きると思うのですが、まだちょっと動きが鈍い感じ。マンガのデジタル化みたいに、目に見えるメリットが少ないからですかね。

というわけで「Subversionすげえ、マジ便利!」と3年くらい前から知り合いの作家さんに会うたびに言いまくってたんですが、誰ひとり興味を示してくれなくて、ちょっと寂しい思いをしていたのでここに書いてみました。便利なのに。

GitやMercurialではなくSubversionを使ってるのは、OS Xにデフォルトで入ってるから、という理由が大きいです。〆切直前にハードディスクが吹っ飛んだりしても、新しいMacを買ってくれば即作業が再開できるという安心感が。あとは良いGUIのクライアントの有無とか。

以上、(おそらく誰も興味がないであろう)最近の執筆環境の話でした。

技術的な話なので、興味ない人にはごめんなさい。

仕事場で使っているRedmineを、0.8.7から0.9.2にバージョンアップしました。所要時間10分くらい。
環境はMacOS 10.6.2でrubyは1.8.7、railsは2.3.5。MacPortsは使わずに、OS標準のやつそのままです。

RubyForgeからredmine-0.9.2.tar.gzをダウンロードしてきて、あとはこちらの説明に従うだけ、なのですが、

rake db:migrate RAILS_ENV="production"

を実行すると、

rake aborted!
A key is required to write a cookie containing the session data. Use config.action_controller.session = { :key => "_myapp_session", :secret => "some secret phrase" } in config/environment.rb

というエラーが。

インストール時のメモを頼りに、先にこいつを実行したあと、

rake config/initializers/session_store.rb

もう一度、

rake db:migrate RAILS_ENV="production"

を実行すると、無事にデータベースのマイグレーションが出来ました。

ここのところだけ軽くハマったので、メモ。

あとはApacheを再起動したら無事に動きました〜。
……実はよくわかってないんですけどあってます?