kindleさん来日
興味のない人には、まったくどうでもいい話題ですみません。
昨年末のことですが、Amazon.comが販売する電子ブックリーダー「Kindle」が日本でも買えるようになったというので、人柱として、自腹で購入してみました。
電子書籍というのは、この先たぶん他人事ではない問題なので、実際にどういうものか体験しておきたかったのです。せっかくの円高だしね。
注文したのは12月3日で、届いたのは4日後(12月7日)。
ちなみに、その翌週にiPhone用アプリのKindle for iPhoneが日本でも購入できるようになって僕は涙目でした。Kindleいらなかったじゃん! 今はKindle DXも日本で買えるようになってますね……
届いたときの状態は、こんな感じでした。
米国AmazonからUPSで直送されてきます。Kindle本体は$259.00ですが、送料$26.97と、関税等を含めた諸費用の預かり金$20.79 が加算されました。
付属品は充電用のアダプタと専用のマイクロUSBケーブルだけ。 取扱説明書などは本体にプリインストールされています。
厚さ比較。重さはKindle290g、iPhone3GS 135 g、DSi 214g。
操作系。キーボードの入力感はスマートフォンみたい。
正直使いにくいけど、長文を入力するわけではないので、まあどうでもいい。
デザインはそう悪くないですが、日本製の携帯電話やiPodなどの質感、操作性になれてしまうと、スイッチ類は全体的に安っぽく感じられます。
Kindleのディスプレイは、バックライトを備えた液晶パネルではなく、反射型の電子ペーパーディスプレイです。
本物の紙に近く、目に優しい感じです。また表示の保持に電力を必要としないので、電源オフでも常に表示状態を保つことができます。サイズは対角6インチ。
電子ペーパーディスプレイの欠点は応答速度の遅さ。ページをめくるときなども少し待たされる感じがあります。
Kindleには、しおり(ブックマーク)機能だけでなく、アンダーラインを引いたり、メモ・注釈を書き込んだり、書籍内のテキストを引用してPCに転送するなどの機能があります。書き込んだメモなどは、あとで削除、編集、検索ができるので、紙の本と電子ブックのいいとこどりという印象。
また、本体内に英々辞書を内蔵していて、わからない単語が出てきたときに、クリック一発で調べることもできます。これは日本人にはありがたい機能。
で、Kindleは当初、英語の書籍を買って読むことしかできなかったのですが、先月末のアップデートで、自前で用意したPDFファイルの表示が可能になりました。もちろん日本語もOKです。USB接続したパソコンから、直接転送します。
写真は文庫本をスキャンして作成したPDFファイルを表示させたもの。さすがに文庫を裁断するのは抵抗があったので、スキャンには手元にあったゲラのコピーを使いました。
文字サイズは文庫本よりも少し小さくなりますが、これはスキャンしたデータを調整すれば改善しそうです。このサイズでも問題なく読むことができます。ルビ(ふりがな)の表示も完璧。
誌面サイズの大きな雑誌などをそのまま表示するのは難しそうですが、文庫の小説などは現状でも、かなり実用的なレベルでそのまま電子書籍化できそうだと感じました。ただし当然ながら、カラーのイラストなどは表示できません。
iPhone(iPod Touch)との比較ですが、画面サイズは小さいものの、指先でのスムーズなスクロールと自由な拡大縮小が可能なiPhoneのほうが電子書籍端末としては使い勝手が良い印象がありました。カラーだし。
なので、今月発表されるのではないかと噂されているタブレット型Macには期待しています。
Kindleの利点は、やはりバッテリーが圧倒的に長持ちすることと、目に優しいことでしょうか。
僕は新しもの好きなので何となく買ってしまいましたが、電子書籍に関しては、いずれ間違いなくもっと使い勝手のいいデバイスが登場しますよね……。ただ出版という分野においては、紙の発明に匹敵するくらいの画期的な製品のはずなので、記念碑的な意味で買ってみるのもありかも、と思います。
あといちおう英語の書籍に関しては、予想以上に使い勝手が良かったです。洋書で読みたい本がKindle Storeにたくさんある人には現時点でも十分にオススメ。
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電子出版そのものについては、僕個人は特に賛成でも反対でもありません。
いい作品を作ってれば大丈夫、なんて楽観的なことは全然思ってませんが、読み手としてはもっと便利になればいいと思うし、作り手としてももっと創作の自由度が上がって楽しいことができるようになればいいと願っています。
そのために自分に出来ることがあれば、微力ながら何かやっていきたいなあ、と。
というわけでKindleのレポでした。

